Aug 6, 2018 Life - ドイツで子育て 

「打たない選択をあっけなく受け入れてくれた」ドイツのワクチン事情。

Text: Tomoyo Shimazaki

このブログを読んでくださっている方の多くはお子さんがいらっしゃる女性かなぁと思っているのですが、それもありこの記事を書くか書かないか悩みすぎて、答えが出ないままパソコンに向かっています。読んでいただいても、きっと賛否両論いろいろあるかと思います。でも、私は自分なりに勉強して考えて考えて答えを導き出したことだし、自分の選択には自信を持っているし、今のところ後悔はしていないし、同じ選択をしたり同じ思いの仲間が周りにたくさんいるし、よく相談されるトピックでもあるので、ちょっと勇気を持って書き綴ってみようと思います。今日は、とっても長くなるし、最初からタイトルにズバリ!書いているので、嫌な予感がする方や拒否反応がある方は読まずにスルーしてください。

私は、世の中の「当たり前」のあれこれに、いちいち疑問をもってしまうというちょっとひねくれた性格の持ち主です。こうなったのも、私自身がどうしようもないくらいに身体を壊したことがきっかけでしたが、その治療の途中で「病気は医者や薬が治してくれるんじゃない!自分の身体が治すんだ!」と気づき、その結果、今まで見えなかった側面から物事を見れるようになりました。私が食を大切にするようになったのは、紛れもなくこの出来事がきっかけだったし、これがなければドイツにくることは100%なかったでしょう。

そんな私の、いちいち疑問をもってしまうシリーズの中でもかなり重要度が高く、疑問を解決するために時間がかかったのが予防接種(ワクチン)に関してです。

子どもが産まれるまでは何も考えたことがなかったのですが、1ヶ月検診の時に保健師さんから予防接種のお話しがありました。生後2ヶ月からスタートする予防接種。まだか弱いあんな小さな赤ちゃんに、これだけの予防接種が本当に必要なのか?という疑問を持ちました。当初の私もそうでしたが、周りが打ってるから打つのは当たり前とか、そもそも打つ以外の選択肢など考えたこともない!という方が大多数だと思うのですが、私はただただそれに強烈な違和感を感じてしまいました。

子どもが産まれたら全員がもらう分厚い予防接種の同意書。目を通したらその用紙の最後にはサインする欄があって、副反応の危険性も理解した上で全ての責任は親が(サインした人が)とりますとありました。ん?何かこれも違和感。普通、病院にかかって医療ミス的な事があったら医者が訴えられるのに、予防接種は打った医者は訴えられずに親の責任になるの?ひょえー!万が一何かあっても、医者が責任取れないのなら、何者でもない私はさらに責任取れないぞ。リスクは背負えない。救済制度はあるみたいだけど、それに認定されるのはごく一部。予防接種の後遺症で苦しんでいても泣き寝入りしている人もいる。うーん、予防接種って強制なの?打たなくてもいいの?とさらに疑問が膨らんで、もう、とにかくザワザワして、いてもたってもいられなくなったのを覚えています。

とりあえずネットで調べて分かったことは、予防接種は義務ではなく「任意」であること。となれば、とりあえず生後2ヶ月からスタートする予防接種はスケジュール通りには打たせずに、自分が納得するまで勉強してからにしよう!と決めました。

ワクチンって何が入っているの?

まずワクチンの添付文書をネットで探してきました。(ワクチンの名前+添付文書と検索すれば出てきます!)ワクチンの原材料は何か?その原材料はどのような影響を及ぼす可能性があるのか?副反応の危険性は?など、一つずつ調べました。よく分からないけど、怖そうな添加物があれこれ入ってるぞ!というのが第一印象。あと、ウシやブタ由来の成分も入っているし、もしもアレルギー持ちの赤ちゃんだったとしたらやばくない?という原材料もある。とりあえず、それらが何なのかひとつひとつ調べてみたけれど、ダメだ、やっぱりこれを打つなんて怖い。…というか、そんなことより何より1番気になったのが「劇薬」の文字。ワクチンって、げ、劇薬なの!?それをベビーに打っちゃうの?まだ母乳やミルクしか飲めないのに?多くのお母さんがそうであるように、赤ちゃんは肌が敏感だからと、石鹸や洗剤は刺激の弱いものにしたり、オーガニックコットンの洋服を着せたりしてるのに、劇薬を血液に?ぬおー!なってこったー!ってな感じで、知らなかったあれこれがよく分かりました。

次に出てきたのが、こんな疑問。打たなかったことで万が一感染症にかかってしまって重症化でもしたらどうするのか?これに関しては、打たなかったから重症化したとか、打ったことで重症化を防ぐことができた、などが分かる実証データはありませんでした。みんな重症化を予防するために打ちましょう、と言われていると思いますが、いやー違うよね…って。意外でしょ。あとは、ワクチンを打たないってことは、保育園や幼稚園で周りの子たちに感染させる可能性があるんじゃないか?打たせないことで周りの人に迷惑をかけるんじゃないだろうか?と疑問に思ってこれも調べました。お金を払ってワクチンの勉強会にも参加しました。本もたくさん買ったし、ネットでも調べまくりました。でもこれに関しては「免疫」とか「抗体」などをキーワードに納得できる答えが見つかって、一般的にはそう捉えられているけど、そうではない!ということを理解しました。ここでは説明が難しすぎて、おそらく書いても読み手はちんぷんかんぷんだと思うのであえて書きません。ちなみに、いろんなところで、予防接種の勉強会が開催されていて、これらを詳しく学べる場があります。関西圏なら紹介もできますので、気になる方はFacebookなどから連絡をください。

そんなこんなでかなり時間をかけて、打ったほうがいい、打たないほうがいい、の正反対の見解をみましたが、最終的には夫とも相談して我が家は打たない選択をしました。

予防接種をしない選択の代償は?

勉強していくと、打たない選択をしたことで、いばらの道を歩くことになった人がたくさんいるのを知りました。だって少数派だからね。子どもの定期検診や小児科では絶対に予防接種の実施有無や履歴を確認され、受けないといけない雰囲気を出される中、その度に打たない選択をした理由を説明しなければいけないのはとてもとても苦しいことです。そんな状況も聞いていたので、自分もかなり身構えて、予防接種を何も打っていない状況で迎えた娘の4ヶ月検診のときは、調べまくった添付文書や過去データなどがぎっしり詰まったファイルとやり取りを想定した台本持参で挑みました。

コテンパにやられるだろうと意を決していきましたが、結果はあっけないもので、担当保健師さんからは「そういう選択をされるんですね。はい、わかりました。またご意見が変わられたらおっしゃってください。いつでも受けられますので。」と。あれ、いいのこれで?と拍子抜け。突っ込まれることもなく、優しいお顔でこの返答されるってことは、他にもこういうお母さんいるんだな。ホッ。

その後引越しをして10ヶ月検診を受けた別の市でも同じことを言われ、拍子抜けパート2。1歳3ヶ月のスクール入園時の予防接種の履歴確認でも白紙を提出することになり、突っ込まれることを覚悟して臨んだ面談でも「海外だとそういう選択をする人も多いですからね!分かりました。」拍子抜けパート3。いいのかしら、こんなに順調で…。

ドイツでワクチンを打たない選択はどう扱われるのか?

娘の時は一切苦労することのなかった予防接種問題でしたが、息子はどうなるのかしら…と不安を抱えながら息子にも同じく打たない選択をしました。生後3ヶ月でドイツ移住することになった我が子。通常だと予防接種真っ只中のタイミングなわけで、ドイツに行っても検診で医者に行かなきゃいけない=嫌でも予防接種のあれこれと向き合わなきゃいけない場面が訪れるわけです。これまでは、たまたま理解のある保健師さんや医師に出会うことができていましたが、ドイツのワクチン事情はよくわからないし、追い詰められる場面が来るかもしれないのは覚悟しておこう!と。なので、詳しくはかけませんが、渡独前にあの手この手で、打たない選択をした自分たちを守るあれこれを用意していました。いわゆる印籠というやつです。

オーストラリアやイタリア、そしてアメリカの一部の州では、ワクチン未接種の家庭は、公立の保育園や幼稚園、小学校には入れません。予防接種は義務であるということです。言いかえればどういうことかというと、ワクチンの危険性に気付き始めた親が増え、国をあげて義務化しないといけないくらい打たない選択をした人が多くなったことを意味しています。おそらく、今後そういう国も増えていくことでしょう。なので、予防接種を打たない選択をした仲間達には、ドイツのワクチン事情楽しみにしてる!と言われながら送り出してもらいました。

そして、先日、いよいよドイツでの検診でした。今回もやり取りを想定してセリフをしっかり頭に叩き込んでいざ出陣。まず7ヶ月の息子の診察。当たり前ですが、予防接種の履歴を確認されました。打たない選択をしました!と理由や不安などがことを説明したら「分かりました。その意思は尊重されるべきこと。心配事があるならやらないほうが良いですね。とりあえず、3歳までは打たずに様子をみましょう!」…あら?いいのね!またしてもあっけなかった。ちなみに、息子用に用意した印籠は使いました。

じゃあ3歳過ぎた娘はどうだろう。3歳も過ぎたし打てと言われるだろうか?と思いましたが、やはりこれも自分の意見と打たない代わりにやっている対応策(食を整えて免疫力を高めておくことなど)を説明したところ、それなら問題ないし、僕からいうことは何もないよ!よく勉強しているのが伝わってくるし、パーフェクトな対応だ!」と。娘用の印籠は必要なし。滋賀から東京まで行って印籠を入手し、ドイツ語認証翻訳までしたけど使わなかった…(笑)

ということで、ドイツでも「予防接種を打たない」という意思を尊重してもらうことができました。医者も十人十色なので、たまたま理解ある医師に当たっただけだと思いますが…。ただ、いずれ法が改正されて、義務化される可能性はなきにしもあらず。常に情報収集したり勉強したりは継続していかなきゃなぁ!と気を引き締めました。

ちなみに、誤解を招くとあれなので一応書いておくと、私は現代医学も予防医学も西洋医学も東洋医学も、いろんな側面から見るようにしています。必要なときに必要なものを…と思っているので、それぞれの医学が必要な時はそれを選択することに抵抗はありません。おかげさまで子供たちは、一度も西洋医学のお世話になるような症状に至ったことがないので、検診以外でお医者さんのお世話になったことはありませんし、レメディ以外の薬を飲んだこともありません。でも、何かあったら医者に駆けこむ準備はしています。だって命こそ1番大事だから。ただ、過度にそのお世話にならないように、自分ができる限りの努力は必要だという考えです。

私も昔勘違いしていましたが、予防接種は義務でないんだよ!ということ。打たない選択をするのは生きづらいところもあるけれど、打つ打たないの選択する権利は誰しもが持っているということです。

ということで、ベルリンの小児科でノンワクチンをあっさり受け入れてもらえたよ!のお話でした。ノンワクチンのみなさん、まだドイツは大丈夫みたい!とりあえず一つ終わってホッとしましたが、次は幼稚園入園の時に戦いがあるかしら??では!

Tomoyo Shimazaki

Tomoyo Shimazaki - 島崎ともよ

I am a Japanese food stylist based in Berlin. I’m a mama of 2 children. Love cooking and eating! I want to share with you a behind the scenes of mama’s kitchen. /ドイツ・ベルリン在住。3歳の娘と0歳の息子の母。ジャパニーズフードスタイリスト&ナチュラルライフデザイナーとして、暮らしや食べものにまつわることをブログやSNSを通して発信しています。趣味は作ることと、食べること!

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