Apr 23, 2018 Life - ドイツで子育て 

ドイツ人の子育てから学ぶ。公共の場でも子どもは静か!!騒いだり泣きわめいたりしない!?

Text: Tomoyo Shimazaki

ベルリンに移住した直後、時差ボケや環境の変化もあってか、普段は大人しくシャイで、特に外ではイイ子の3歳の娘(当時)が、今までになくグズグズで手がつけられなくなった事が何度かありました。

日本にいた時は、ショッピングセンター、スーパーなどで、どうにもならなくなってしまった他所のお子さんを目にしたことはあったのですが、うちの娘は日本ではそれが一度も無かったので、異国の地でのグズグズにはかなり悩みました。

周りからは白い目で見られている感覚がするし、言葉も分からないので、必死に子どもとだけ向き合い、
・どうか誰にも怒られませんように!
・注意されませんように!
・誰とも目が合いませんように! と必死でやり過ごす中でハッとしました。

あれ??泣き喚いてるの、うちの娘だけじゃない!?

同年齢のドイツ人の子どもたちは周りにちらほらいるのに、騒ぎ立てたり、走り回ったり、泣きわめいている子どもがどこにもいない!のです。実は、同い年の娘を持つセルビア人の移民友達も同じことを話していて、「泣き喚いてるのも、それに大声を張り上げて怒っているのもウチだけなんだけど…!?」と。確かに、明らかにドイツ人じゃないなぁ、と見た目で分かる子どもは泣き叫んでいたりするのですが。

ふむ。移住して1年8ヶ月。ずっと観察してきました。公園で、幼稚園で、バスの中で。そして、ちょっと分かってきました。ドイツ人がどうやって子どもと向き合っていて、なぜ子どもたちはグズグズにならないのか。

今日は、私がドイツで実感した子育てとペットのしつけはドイツ人に任せろ!と言われている、リアルなドイツ人の子育ての様子をまとめました。

外出先、公共の場で、我が子のグズグズに困ったお母さんは、数えきれないくらいいらっしゃるでしょう。ドイツ人の子育てが100%良い!とは思いませんが、この記事を読んで参考にしてもらえるところはきっとあると思います。いつも気を張って頑張っているお母さんの気持ちが、ふっと楽になりますように。

ドイツ式子育て

親がむやみやたらに口出し手出しをしない!

幼稚園に子どもを送り迎えするなかでふと気づいたこと。「早くしなさい!ほら、靴履き替えて!よそ見しないで、ちゃんと自分で履いて!」とピャーピャー口うるさく、子どもをまくし立ててる親がいないんです。もう、私自身のうるさい声にハッとしてしまくらい(笑)

ある程度の年齢になって、自分のことは自分でできるようになったのなら、時間がかかったとしても、基本は隣で静かに見守っています。できないときは手助けしていますが、口出しはほとんどしていません。手助けするときも、早く早く!と急かすのではなく、今日はどんな1日だったの?など他の会話を楽しみながら、のんびりやっています。

例えば、幼稚園にお迎えに行った時に、子どもがお絵描きの途中だったり、まだ遊び足りない様子の場合、子どもが満足して帰るというまで、椅子に座って静かに待っているのです。親がそろそろ帰ろうか…と促すことはあっても、強制はほとんどしていません。急いで帰る必要がある場合も、無理に急かすようなことはほとんどありません。子どもたちと時計を見ながら穏やかに話し合ったり、それでも無理なら、先生が助け舟。一言二言声をかければ素直におかえりの準備を始めます。

いやぁ、これは目からウロコでした。子どもの自主性を重んじるドイツでは、親の都合よりも、子どもを1人の人間としてリスペクトして接しているなぁ…という場面に何度も遭遇しました。

それ以降、私も出来る限り彼らを見習うようにしています。娘が「まだ遊びたい!」という時は、気の向くままに遊ばせて、先生がそろそろ帰る時間よー!と声をかけてくれるのを待つか(急いでいる時は、こっそり先生に促してもらうように口裏をあわせることもあり。)、他のお友達が帰るのに便乗して帰るように変えました。これだけで、私の気持ちも娘もかなり平和に!

感情的には叱らない。口調・トーンを変えず、淡々と話し合い。

例えば、何か注意すべきことがあったとしても、感情に任せて子どもを怒っている様子をみたことがほとんどありません。街中でたまにめちゃくちゃ怒っているお母さんを見ますが、決まって移民です。

ではドイツ人はどうしているのかというと、まずは子どもの目線の高さまでしゃがみ、目線をしっかり合わせ、両手を取って注意している理由を説明し、それについては子ども側はどう思うか、などを話し合いをしている様子なのです。決して声を張り上げたりはしません。

それから、子どもが泣いたりぐずったりしていても、静かにしてもらうために、親が折れたりすることはほとんどありません。意見はコロコロ変えず、一貫して同じことを何度も何度も伝えている印象です。

そんなドイツ人が、唯一声を張り上げている場面を私は知っています。それは、横断歩道を渡るときなど、命に関わる時に自分の判断だけで行こうとした時

これもドイツにきてビックリしたことの一つなのですが、2〜3歳くらいから徹底的に歩道の歩き方、横断歩道の渡り方を教え込んでいるのです。幼稚園に行く忙しい時間帯でも、交通量の多い時間帯でも、横断歩道や片側交互通行の細い道を渡るときでさえも、必ずどこで止まって何を確認をすればいいのかを、細かく都度都度教えています。

ドイツにきたばかりのころ、歩道を歩いていると4〜5歳くらいの子どもだけが先にシャーっと自転車やキックバイクなどで横を通り過ぎて行く様子を見て「えっ?親は?あの子大丈夫?ちゃんと横断歩道のところで止まるのかな…?」なんて心配していましたが、心配ご無用。横断歩道の手前でちゃんと止まって、後から親が来るのを微動だにせず待っているのです。

でも、ちょっとでも前に出過ぎて待っていたりすると、めちゃくちゃ大きい声で叫び、追いついた時には、かなり強い口調で言い聞かせています。本当、この時くらいです。声を荒げているのは。

まとめると、命に関わること意外では、声を荒げることはほぼない。そして子どもを一人の人間として見ていて、親の都合だけで怒ったり言い聞かせたりすることはない。ということです。

↑最近、この本に出会いました。日本人の良さは守りつつ、ドイツ人から見習うところは見習わねば…と学んだ一冊。よかったら皆さんも読んでみてください。

子育ては周りの人も一緒に。

ドイツに来て、子ども連れでたくさんの人に助けてもらい、行く先々で優しさをもらいました。ベビーカーを持っていれば、誰もが「お先にどうぞ」の気持ちで優先的に道や場所を譲ってくれます。駅のエレベーターは故障でしょっちゅう動かないことがあるのですが、ちょっと強面なお兄さんでも、スーツをピシッときたおじさまも、スッと手を差し出してくれて階段の上り下りの手伝いをしてくれます。逆にしてもらえなかったことは、一度もありません。

子どもにはとびっきりの笑顔を向けてくれる。それだけでお母さんの気持ちは、フッと楽になるもんです。電車でグズった時は、周りの人があやしてくれたり、時には意図的に怒ってくれることも。子どもは、自分の親に怒られてもびくともしませんが、他所様に怒られたらびっくりして、我に返ってシャンとするもんです。それを知っていてわざと怒ってくれるのです。そしてウインクして去ってくれる。

子どもがベビーカーで寝かけていると、すれ違い様のおじいちゃん、おばあちゃんが「もうちょっとで寝そうよ!頑張って!」と言ってくれるんです。それだけでいろいろ救われるんです。

優しくされた経験がないと、人に優しくしてあげる方法って分からない。

Tomoyo Shimazaki

Tomoyo Shimazaki - 島崎ともよ

ベルリン在住フードスタイリスト。身体のことも食のことも疎かにして働きすぎたことで身体を壊したのが2013年。生活を見つめ直し、働き方を変え、食を変えたところ、おかげさまで薬が手放せなかった病気はいつのまにか治っていました。それ以降ブログを通して、ナチュラルなレシピを発信しています。 2018年に生活の拠点をドイツ・ベルリンに移しました。日々の食生活は和食中心ですが、手に入らない日本の食材はたくさんあります。値段が高くてなかなか手が出ないものもあります。その逆境の中でも、限られた材料を使い、誰でも手に入れられる材料に置き換えながら、日本で食べるのと同じように美味しく作れる和食のレシピも開発中!

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