病院・歯医者

娘のベルリン歯医者体験記③いざ決断の時

さて、21万の見積もりが来たところで、前回の話は終わっていました。記事はここから見れます

私たちは公的保険ではなく、プライベート保険というものに入っているので、まずは医療機関から実費の金額で請求されます。そしてそれを支払った後に保険会社に請求すると、保険でカバーされる分は返金される仕組みです。

いくらまでが保険適用範囲で、いくら戻ってくる予定なのか、治療前にあらかじめ見積もり書を保険会社に送ると金額を教えてもらえるので問い合わせることにしました。結果、約半分は保険でカバーされることが分かり、実費は10万ちょっと。それでも十分高いのですが、全身麻酔だから仕方ないのかな…と思いつつ、ちょっとは安心しました。

治療費の問題はクリアになったとは言え、問題は全身麻酔での治療です。そもそも、あの程度の虫歯は治療の必要があるのか疑問でした。そして、またあの恐怖の麻酔ジュースを飲ませて、全身麻酔をかけて治療。やっぱりどうしても受け入れられません。とりあえず、レントゲンと見積もり書を携えてセカンドオピニオンを聞きに行くことに。一番最初に行ったとっても優しい先生のところです。私としては、身勝手だけど「この程度なら治療の必要はないですよ」と言う答えが欲しかったのに、まさかの「全身麻酔で一度に治療するべき」という答えでした。あぁ、それだけは聞きたくなかった。

「乳児の虫歯の進行は早いから、ドイツでは大体すぐ削っちゃうわね。一気に全部。ただ、この子の場合はすぐ治療しないとまずい!というレベルの虫歯ではないわ。早く進行すれば半年、遅ければ永久歯に生え変わるまで大丈夫なこともある。」と。そして続けて「あっ、でもこの見積もりは高すぎよ!うちでは、子どもに麻酔が必要な治療はしないようにしているけれど、もし仮にうちで見積もりを作るとしたらこんな金額にはならないわ。具体的にいうと、保険でカバーできないマテリアル(削った後の詰め物)が、普通乳歯には使わないような最も高いものになっているし、治療内容も過度な気はする。この項目の治療は必要ないとか、マテリアル代も安いものに変更してもらえるように書面を作ろうか?」とも言ってくれました。

後日、ドイツ在住歴の長い友人に聞いたところ、プライベート保険の人は、高額請求されることもあるとのこと。まぁ要は、カモられて21万の見積もりがきたという訳でした。

まぁリアルを知れたのは良かったのですが、どうしよう。ちょうどその頃、小さな子が歯科治療の麻酔後に亡くなったというニュースを見てしまい更に不安な気持ちになってしまいました。予約の2日前まで調べ尽くしましたが、緊急度は低いと言われた虫歯だったので、やっぱり今回の治療は辞めることにし、キャンセルの連絡を入れました。「あ、そうですか。分かりました。」で、呆気なく終わり肩の荷が下りてホッとしました。

余談。実は同じ頃、私の歯の治療でも見積もりをお願いしていたのですが、これまた腰を抜かすほどの見積もり金額でした。(優しい先生の所で見積もったので、ぼられてはいないと信じたい!)ちょっと大がかりな治療ではあるのですが、なんと、7000€(約83万)インプラントとかではないんです。日本なら保険診療内でできる治療がメインです。私の保険は年間1200€までは保険会社がカバーしてくれるので、年をまたいで治療すれば2400€までカバーできるとのこと。それでも4600€(約54万)は自己負担です。

これは歯の治療のために一時帰国する人がいるのも頷けるなぁ…と思いながら、当初は予定のなかった一時帰国を検討することにしました。夫も歯の治療が必要だったので、見積もりは取っていないけれど、おそらく私と同じくらいになるのでは…と予想すると、家族で100万オーバーの治療費がかかることになります。これは一時帰国して治療する方が断然安い!

ということで、私たち夫婦と娘の歯の治療で一時帰国することを決断しました。数ヶ月後に一時帰国し、まずは娘を歯医者に連れて行くことに。やっぱり全身麻酔が必要って言われるのかなぁ…。緊張です。

次へ続く。

Tomoyo Shimazaki

WRITTEN BY

Tomoyo Shimazaki

ベルリン在住フードスタイリスト。身体を壊したことをきっかけに食生活を変えたところ、それまで薬が手放せなかった身体がいつのまにか薬のいらない身体に。それ以降ブログを通して、ナチュラルでシンプルなレシピを発信しています。 2018年に生活の拠点をドイツ・ベルリンへ。海外生活で手に入る限られた材料でも日本で食べるものと同じように美味しい和食のレシピを開発中。

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