こんにちは。ベルリン在住のフードスタイリスト、島崎ともよです。
わたしのホームページを見てくださっている読者の方からいただく質問でとても多いのが、「おすすめのキッチン用品」についてなのですが、その中でも鉄のフライパンについては特に多いなぁという印象です。
- テフロンのフライパンを使っているけれど、すぐにコーティングがはがれてきてイライラしちゃいます。テフロンのフライパンは使っていますか?
- 鉄のフライパンを買おうか迷っていますが、おすすめはありますか?
- お手頃価格の鉄のフライパンはありませんか?
- 鉄のフライパンは使うのが難しい印象があるのですが、実際はどうですか?
いただく質問はこんな感じでしょうか。わたしは、鉄のフライパンの使用歴は6年くらいなので、まだそんなに長いわけではありませんが、もう鉄のフライパン以外で料理するのは考えられないくらいで、毎日毎日愛用しています。
なので、今日は鉄のフライパンのメリットデメリット、そして私おすすめの「de Buyer(デバイヤー)ミネラルビー」の鉄のフライパンをご紹介しようと思います。
最初に前のめりで言っておきますが、このデバイヤーのフライパンは完全に「買い」の商品です。
メリット①鉄のフライパンで料理するだけで、美味しい!!
まず鉄のフライパンは、高い熱伝導性が大きな特徴です。そのため、強い火力で短時間調理ができて、何より料理が美味しく作れるようになります。
チキンのグリルなんかは、とっても分かりやすいので例に出してみますが、皮目のところはカリッと、中はジューシーに焼くことができます。食材の旨みを手早くとじこめてくれるので、これまでとは違うものを食べているみたいに美味しく焼けるのです。
もちろん、お魚もお野菜も、特別にいい食材を使っていなかったとしても、カリッ、ふっくら、ジューシー、シャキ!が実現します。おそらく、みなさん、自分の料理の腕が上がったと勘違いすると思います。
正直、料理の仕上がりに関して言えば、安価な鉄のフライパンでも、お値段するものでもほとんど変わりませんが、注意するポイントはあるので次に書きます。
メリット②ちゃんとした鉄のフライパンは一生モノ!
鉄のフライパンを使う前は、テフロン加工のフライパンを使っていました。でも、使っていくとだんだん加工が剥がれてくっつくようになってくるので、もうこれは捨てて新しいの買わなきゃ!というサイクルをずっと繰り返していました。きっも同じ悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
多くの鉄のフライパンは、テフロン加工のフライパンよりも値段が高いので初期投資はかかります。でも手入れをしたら一生使える「ちゃんとした鉄のフライパン」を選べば、テフロンのフライパンを買い換えていくよりずっと安くすむのです。もちろん、不燃ゴミは増えないのでエコにもつながります!
この「ちゃんとした鉄のフライパン」というのが実はポイントなので、詳しく書きます。
鉄のフライパンは、持ち手やつなぎ目の素材や形状、コーティングの有無が大事!
鉄のフライパンって、実はいろんなメーカーさんから出ているのですが、実際にいろいろ使ってみて、持ち手の素材やつなぎ目(本体と取手の)の形状や素材で寿命が大きく変わることがわかりました。一生使うのは難しいなぁというのも正直あります。
①持ち手も鉄がベスト
わたしおすすめのデバイヤー・ミネラルビーは、持ち手は鉄なのでしっかりしています。(厳密に言うと持ち手のみ樹脂加工が施されています。ただ、メーカーに問い合わせたところ、その加工がはがれることはほぼないとのこと。樹脂加工なのでオーブンに直入れはNGです!)
逆に持ち手が木、プラスチック等でできているものは、寿命が短い場合もあるので、おすすめできません。木は経年劣化で割れてきたり、プラスチックは熱のせいで変形したり溶けたりするからです。
また、本体とつなぎ目の形状が、鉄と鉄でしっかりとまっているものでないと、そこから壊れる可能性が高く、修理や処分することになる場合もあるので要注意です。
②鉄のフライパンと言えど、コーティング加工されているものには注意
わたしの失敗談ですが、安価な鉄のフライパンを買ったら、表面にツルツルのコーティングがされていたことがありました。
例えば、わたしのおすすめするデバイヤーのミネラルビーという鉄のフライパンは、錆防止のためにミツロウのコーティングがされています。ただこれは、最初に使用する前にミツロウのコーティングをしっかり落とす作業があります。人体にも影響はないと言われていますので、わたしが買った安価なフライパンに施されていたコーティングとは訳が違います。
ちなみにどんなコーティングかというと、高温熱処理加工(ハードテンパー加工)で、こびり付きを解消するらしいのですが、個人的には鉄のフライパンの意味は?という気がしました。あとは、おそらくこの加工は永久ではないなので、そういう点ではテフロン加工のフライパンと似たようなものかと思うのです。実際、5年で使い物にならなくなってしまい処分することになりました。
デメリット:チャーハンや焼そばなどを作るときはテクニックが必要!
お肉やお魚を焼くなどの西洋料理には、鉄のフライパンはむいているのですが、チャーハンなどは少しテクニックが必要です。わたしも最初は何度も失敗しました。米がべっとりくっついてカオスな状態になるので、チャーハンだけはテフロン加工のフライパンで作っていたこともあります。なので、ここではデメリットとして書きますが、対処方法を知っていればなんてことはありません。
鉄のフライパンでチャーハンを作るときのポイント
①まずは、しっかりフライパンを温め、油をしいたら具材となるものを最初に炒めておく(卵以外)
②火が通ったら、一旦別のお皿においておき、フライパンをきれいに洗う
③チャーハンの味付けなどに使う調味料や、温かいごはん、卵など全部、すぐに手に取れる場所に準備をしておく
③再度、フライパンから煙が出る直前まで温め、油をしいたら(大量に油を使う必要はありません)ここからは時間勝負!
④卵→具材→米の順番で入れ、全体が混ざるように急いで混ぜ、味を整えて完成
この作り方だと、一切米がくっつくことなくパラパラに出来上がります。焼きそばなども同じ要領で作れます。
デメリット②:重いので、フライパンをあおるのは難しい!
確かに、鉄のフライパンは重いです!20cmくらいまでのフライパンなら、あおりながら炒めることはできるのですが、それ以上のものは正直無理です。女性なら特に難しいと思います。片手で持ちながらフライパンを洗う作業も、20cmを超える大きさのものはしんどい。
でも、これを書いていて気がつきましたが、わたし、料理の時にフライパンをあおることなんてほとんどないわ!笑
デバイヤーの鉄のフライパンのおすすめポイントは?
ではなぜ、デバイヤーのフライパンがおすすめかというと、先ほども書きましたが、
①持ち手がしっかりしていて
②本体に加工がされていないこと
そして、ちゃんとしている割に
③お値段がお手頃!
④深さがあるので、具材がこぼれにくい
⑤デザインも野暮ったくない所(わたしの主観ですw)
でしょうか。実は、ドイツ製のTurk(ターク)のフライパンも使っているのですが、タークと比較するとデバイヤーには深さがあるので、炒めものがしやすいのです!それでいて、お値段はタークの1/3!もう絶対に買いです!
どのサイズが使いやすい?
私は、20cmと26cmの2つを使っています。20cmは目玉焼き2個分、26cmは目玉焼き3-4個分くらいが目安です。4人家族ならこれで十分かな。
テフロンのフライパンで悩まれてる方、鉄のフライパンに買い替えようかなという方、ぜひデバイヤーのフライパンを使ってみてください。料理をほとんどしない夫でさえ、鉄のフライパンを使いこなしてるくらいですから。
目の前の値段に惑わされず、本質的な価値に目を向けると、消費の選択肢はぐっと変わってくる気がします。
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